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薬師如来の歴史と図像

薬師如来はどこから来たのか、どう見分けるのか、そして各伝統でどのように表されてきたのか。

中央アジアの仏画
中央アジアの仏画 · 1201–1300 · State Hermitage Museum

薬師如来はサンスクリット語でバイシャジヤグルと呼ばれ、大乗仏教に属する仏です。中心となる経典『薬師経』はインドですでに知られており、現在のパキスタンにあるギルギットからサンスクリット語の断片が見つかっています。その後、何度も漢訳され、とくに650年の玄奘訳と、8世紀初めの義浄訳が知られています。

見分け方

  • 深い青の身体。経典では瑠璃(ヴァイドゥーリヤ)にたとえられます。
  • 脚を組んで坐る瞑想の姿。
  • 膝の上に置いた左手には、鉢や壺。
  • 下に向けて施しの印を結ぶ右手には、しばしば訶梨勒(アルラ)の枝。アジアの薬学で広く用いられてきた果実です。

伝統ごとの違い

チベットでは、サンギェー・メンラはほかの七尊の薬師仏とともに描かれることが多く、「薬師八仏」と呼ばれる一群を成します。中国では、薬師仏は寺院の大雄宝殿に釈迦如来・阿弥陀如来と並んで祀られることがよくあります。日本の薬師如来は、左手に小さな薬壺を持ち、右手を上げる姿が一般的です。日光菩薩・月光菩薩を脇侍とし、十二神将に守られていることも多くあります。

さらに知るために

カタログの仏像や仏画を見比べると、こうした違いがよくわかります。経典とその解説書は本のコーナーにあります。

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